学習指導要領が海事教育充実のカギを握る! −第9回海事振興セミナーを開催−
★(財)九州運輸振興センターでは、平成22年11月5日(金)、福岡市において日本財団の助成事業として 「第9回海事振興セミナー」を開催しました。
★わが国のライフラインを支える重要な産業である外航海運、これとクラスターを形成する造船・舶用関連産 業を始め、旅客船、内航海運、港湾運送等の海事産業は、国民の生活や経済活動を行う上で極めて重要 な産業であるにも拘わらず、これが国民には十分に認識されていない現状にあります。
その原因の一つとして海事教育のあり方が問われていますが、現在、この問題に積極的に取組んでいる (財)日本海事センター理事長春成誠氏に「海事教育の推進に向けて」と題してご講演頂きました。
★講演に先立ち、来賓の玉木良知九州運輸局長から海事人材育成は重要な課題であり九州においては「九 州海事産業次世代人材育成推進協議会」で九州運輸振興センターと連携した体験学習や見学会を実施す るなどの取組みを行っていることなども披露されました。
  
★講演では、先ず、外航海運について第二の大航海時代にあること、日本のライフラインであること、その外 航海運が地盤沈下している現状などについてグラフ等を用いて説明がありました。
次いでこのような状況の下で㈶日本海事センターが実施した国民意識調査の結果で「若者の海嫌い、海事 産業、船員等海事産業に従事する職業への理解不足」等が、特に年齢が低くなるほどこの傾向が強くなっ ていることが明らかになったことから、関係者はこの調査結果を深刻に受け止め、海事教育の充実や職場 体験等の機会を増やす取組みが必要であることを強調されました。また、同センターが神戸大学と共同で 行った海事教育をいかなる目的のもとに、「何をどういう手段(教材)を使って効果的に教えていくか」 について具体化するために実施された「海事教育のあり方に関する調査研究」の結果について説明があり ました。
その上で、「現在の海事教育が全般に「広報」という姿勢が強いが、これを改め「教育」として位置付けるこ と。そのためには学習指導要領へ海事教育を盛り込むことが必要であり、海事関係者が一丸となって取り 組み、是非とも次期改定時に、その実現を図ることが重要である」と締めくくられました。
★当日は、旅客船、内航を中心に港湾・倉庫等海事関係者や行政や学校教育関係者さらには海員組合など 幅広い関係者が九州・山口の全地域(中には神戸)から約100名の参加者があり、これらの方々を始め 関係者には大変有意義、かつ、今後の取組みに当たって大変参考になるセミナーとなりました。 |